かつて185系は東北本線(現:宇都宮線)の上野~黒磯間を特急として走っていたことを皆さんは覚えているでしょうか?
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そう!それこそが新特急「なすの」なのである。
現在は、新特急から新幹線へと名称が受け継がれ東京~那須塩原間を結んでいる。

今日は、そんな特急から新幹線へと大躍進を遂げた「なすの」の歴史を振り返っていきましょう!

新幹線開通以前は、東北本線系統の特急といえば「はつかり」や「ひばり」「やまびこ」「あいづ」「つばさ」など東北方面に向かう列車が主となっていましたが、黒磯以南の直流区間にも休校や特急が走っていました。その代表例となっているのが「日光」や「中善寺」などの日光線へ向かう列車が多く設定されていました。

新特急なすのの前身の前身・・・「なすの」が登場したのが、1959年9月日光線電化完了にともない、上野~黒磯間に季節運転の「日光形」157系電車を使用した準急列車「なすの」が初となります。

1963年10月からは、「なすの」の使用車両が157系から急行形の165系に変更されます。

3年後の1966年3月からは、準急列車を「運行距離が100km以下の急行列車」と定義したことにより、「しもつけ」・「つくばね」・「なすの」・「わたらせ」が急行列車に昇格しました。
「なすの」に関して言うと、この当時まだ季節運転の臨時だったにもかかわらず急行に格上げされたのだから大躍進と言って過言ではないと思う。。。

さらに2年後、1968年10月いわゆる「ヨン・サン・トオ」のダイヤ改正により「しもつけ」と「なすの」が統合され、「なすの」の運転本数が毎日5往復と増発。
「なすの」下り1本が115系電車、上り1本が455・457系電車での運行となり、この上り1本が白河駅始発となります。

1970年10月には「日光」の運休日に上野~宇都宮間で運行される上り「なすの」を2本を設定し、「なすの」の運転本数は下り5本、上り7本となります。

しかし、1976年11月115系電車で運行されていた下り「なすの1号」が快速列車に格下げされてしまい「なすの」の運行本数は下り4本、上り6本に減便となってしまう。

1982年6月23日、東北新幹線が開業したことにより上野発の東北特急が一部を除いてほぼすべて廃止。
急行「日光」「いわて」「いいで」が廃止され「ばんだい」「ざおう」「あづま」が削減されたのに伴い、これを補完する形で「なすの」の運転本数を毎日下り7本、上り9本に増発されます。
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そして、1985年3月14日、東北新幹線の大宮~上野間が開業に伴い、「なすの」は上野~宇都宮・黒磯間運行のエル特急「新特急なすの」に昇格し185系200番台での運行となる。急行「まつしま」が廃止されたことを受けてそれを補う形で9往復に増発されます。

1988年3月「新特急なすの」9往復のうち、利用客の少ない4往復が快速「ラビット」に格下げされます。また、夕方以降の速達列車として快速「スイフト」が18時以降1時間に1本の割合で4往復設定されました。
新特急なすのが伸び悩んだ原因としては、上野~黒磯間の主要駅のうち、東北新幹線の停車駅ではない駅での利用を見込んでいたが、急行時代と所要時間がほとんど変わらないにもかかわらず、新特急化により事実上の運賃値上げになったことが原因に有るようです。
正直なところ、これは現在でも言えることで東北新幹線の停車駅以外にも乗降客が多くて、優等列車を走らせる意味がないんですよね。特に宇都宮線に限って言うとそれが顕著に表れるんですよね~

1990年3月には、「新特急なすの」は朝の上り1本と夕方の下り1本の計1往復となり、種別をエル特急から特急に変更します。

翌1991年3月快速「スイフト」の列車名称を廃止し通勤快速に変更となります。
(⇒その通勤快速も来週3月14日のダイヤ改正により廃止され快速ラビットに置き換わる)

さらに翌1992年3月、宇都宮発の「新特急なすの」1本と新宿発の「ホームライナー古河」を増発、毎日1.5往復(下り1本、上り2本)となります。

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1995年12月1日、東北新幹線東京~那須塩原駅で運転されていた「あおば」を分離し、「なすの」の愛称を与えたことにより従来の「新特急なすの」は「新特急おはようとちぎ」・「新特急ホームタウンとちぎ」に名称が変更となります。
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2002年12月1日、新特急の称号を廃止し、特急「おはようとちぎ」・「ホームタウンとちぎ」となります。

2008年3月、湘南新宿ライン増発に伴い、宇都宮発の「おはようとちぎ」と新宿発の「ホームライナー古河」が廃止され1往復のみの運行となり、2年後の2010年12月3日、湘南新宿ラインのさらなる増発により「おはようとちぎ」・「ホームタウンとちぎ」はこの日をもって運転を終了し、準急なすのから続く、優等列車としての歴史に終止符を打った。
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その後は、「ホームライナー古河」が東北本線系統唯一の優等列車だったが2014年3月15日のダイヤ改正により普通に置き換えられ東北本線系統から優等列車が姿を消した。
(補足⇒東武線直通の特急「日光・きぬがわ」が新宿~栗橋までの一部区間を走行するのみとなっている。ちなみに東北本線所属駅の停車駅は浦和・大宮のみであり大宮以北については東武線栃木まで停車駅がないため東北本線系統の特急とは言えない)
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もう、黒磯へ行く在来線の優等列車ではなくなってしまったが、今は新幹線の「なすの」として東京~那須塩原間をかつてと同じように今も結んでいる。


さて、ダイヤ改正前ということもあり今回から特集ページ「音と映像で残す列車たち」シリーズでもお届けしていきます。
なんと!かつての「ホームタウンとちぎ」の接近放送を録音していたのでここで本邦初公開したいと思います!!!

それでは、最後に貴重な「ホームタウンとちぎ」の接近放送をこちらをご覧ください!

古い機材での録音なので冒頭部分が途切れています!予めご了承ください。

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