いよいよ平成時代最終日となりましたがいかがお過ごしでしょうか?

平成の鉄道史を振り返ろうと記事を用意してはいたのですが、中々まとまらずこのように最終日までもつれてしまいました。

色々なことが有った30年を振り返るのは大変なので簡潔にまとめていきたいと思います!

①国鉄時代からの負の遺産(不採算路線)の切り捨て

この不採算路線はJR北海道に多いのですが、深名線や名寄本線、天北線などが平成初期に廃線となり、近年では江差線、留萌線の一部、三江線、石勝線夕張支線が廃線となっています。

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それとは別に国鉄不採算路線が三セク化したり新幹線の延伸開業により在来線が切り捨てられて三セク化したりしました。

平成時代を振り返ると過疎化した地域の鉄路の運営が厳しくなったという印象で、これは今後も加速するのではないかと思われます。

②寝台特急の衰退

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平成初期時代には、数多く運転されていた寝台特急ですが、現在残っているのは「サンライズ瀬戸・出雲」のみとなっています。
客車寝台は全廃され、現代の583系とも称される285系のみが生き残っているという状態です。

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同様に急行列車も平成初期には多く運転されていましたが、現在は臨時の一部を除いて廃止されてしまった。

③新幹線の開業相次ぐ

平成元年当時の新幹線は東海道・山陽新幹線は全通してましたが、東北新幹線は上野~盛岡までとなっており、北陸新幹線や山形、秋田などのミニ新幹線は開業していませんでした。
1991年(平成3)になり東北新幹線が東京へ延伸、 1992年(平成4)には山形新幹線が開業、1997年(平成9)年3月に秋田新幹線、同年10月には長野新幹線が開業しました。同時に東京駅の新幹線ホームが2面4線に拡大されました。1999年(平成11)山形新幹線が新庄まで延伸する。

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2002年(平成14)になり東北新幹線が八戸延伸、2010年(平成22)には東北新幹線が新青森まで開業した。

その後も開業が相次ぎ、2015年(平成27)には北陸新幹線が金沢まで延伸開業。2016年(平成28)には北海道新幹線も開業した。

東海道新幹線でも2003年(平成15)に品川駅が開業しました。翌年2004年(平成16)には上越新幹線に本庄早稲田駅が開業した。

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九州新幹線も2004年に部分開業したのち、2011年に全線で開通し2019年現在では北海道の函館から九州鹿児島までが1本でつながりました。

今後、九州新幹線長崎ルートが計画されていたり、北海道新幹線札幌延伸、北陸新幹線敦賀延伸等が計画されている。

④在来線の東京乗り入れ再開

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かつては東北本線の列車や一部特急が東京や品川発着になっていましたが、前述の1991年の東北新幹線東京延伸を見据え、もともと線路があった部分を撤去し新幹線の線路を敷設する工事により事実上の廃線となっていましたが、新幹線の上に在来線の高架を設置するという工事が行われ、2015年(平成27)の上野東京ラインの開業で再び列車が東京駅へ乗り入れるようになりました。

⑤特急の再編・観光列車、豪華列車の登場

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特急は新幹線の開業によってどんどんと縮小したり区間が短縮されたりしていきました。
平成初期までは特急「あいづ」や「つばさ」の1往復は上野発着であったが、数年後には区間が縮小、その後快速や普通へと格下げされていった。

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その一方で、観光列車や豪華列車が多く登場している。
観光列車は特急や快速列車でありながら、車内で催し物をするという列車で、各地域の特色が出ているので人気を博している。

そして、豪華寝台特急の登場!
JR九州の「ななつ星」を皮切りに「トランスイート四季島」や「トワイライトエクスプレス瑞風」などの豪華寝台特急が登場していった。

⑥国鉄形車両の減少・廃車相次ぐ

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この数年だけでも485系や583系など昭和時代の象徴だった車両が次々に引退や廃車になり続けている。

そんな中でも平成時代を走り抜ける車両がいくつか存在する。

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185系やキハ40などは昭和生まれの車両だがいまだに走り続けている。
185系についてはそう長くはないだろうが、平成時代を走り抜き新しい時代を迎えることが出来るであろう。

その一方で平成時代に生まれた車両の中には、平成が終わるのを前に消えた車両も存在する。

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JR北海道の785系や短命に終わったキハ130形、JR東日本のE351系は次の時代を迎えることなく廃車されてしまった。

耐久性がある昭和時代の車両とコスト重視の平成時代の車両で明暗を分けたのだと思います。



このようにざっくりとではありますが、平成の鉄道史をまとめるとこのような形になるでしょうか?
新幹線の開業からの廃線や三セク化、特急の縮小・廃止、寝台特急の廃止とすべての元凶は新幹線にあるということがよく分かるかと思います。

車両は30年という時代の流れで大きく変わりましたよね?平成初期には自動改札機やLED照明、電光掲示板なんて存在しなかったものです。

鉄道にも大きな変革を与えた平成時代ですが、今後はどのような変貌を遂げるのでしょうか?

令和時代どのように鉄道史が変わっていくのか見守っていきたいなと思います。

残り少なくなりましたが、皆さま良い平成時代を迎えますように・・・
そして、新しい時代が良い時代となるよう祈っております!

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詳しくは令和時代になって最初のブログを更新したときに発表します!

今後ともProject JRS並びに公式Vtuber【常盤しょう子】をよろしくお願いいたします。