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今年の7月7日でひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅が開業して90年目を迎えたそうです。

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そんな阿字ヶ浦駅のホームは7両分あるのですが、嵩上げされたのは3両分でそれ以外は放置されたままとなっています。
そして、1面2線あるうちの外側1線しか使用はしておらず、機回し線や駅舎側の1線は本線から接続していません。

今後、この駅から国営ひたち海浜公園へと線路を延ばすことが確定しているのですが、現在その兆候は見られずどのような経路でひたち海浜公園へ延伸するのかが気になるところであります。

正直なところ、廃線から復活した可部線などとは違い一から線路を引き始めるとなると難しいところではあるんじゃないかなと思うんですよね。
すでに、建物とかか立っているので立ち退きをしたりして延伸しなければならないので・・・

道路を管理する国や県やJRだったらそいうことは上手くできるのでしょうけど、一時は廃線までもつれ込んだ弱小の私鉄であるひたちなか海浜鉄道がどうするのかはちょっと気になりますね~


さて、話が違う方向に行ってしまったので戻します。

現在その駅舎側1線にはひたちなか海浜鉄道を走ったあの有名な車両が据え置かれ、朽ち果てていく列車を見ることが出来ます。

その車両がコレです!

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キハ222とキハ2005です。

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キハ2005は2015年、キハ222は2016年に正式に引退し、この阿字ヶ浦駅で留置され続けています。
なぜ、この駅に留置されているのかは不明ですが、那珂湊機関区の容量の問題なんでしょうね。

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潮風があたりどんどんと錆びつきボロボロになっていく様を見るのは本当に心が痛みます。

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キハ222の方なんですが、よく見ると微かにドアが開いてるんですよね・・・
正直、そんな管理で良いのか?ひたちなか海浜鉄道を約半世紀に渡り、走り続けてきた功績車をこんな扱いにして良いのだろうか?

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私はこの状態を見て悲しくなりましたよ。涙がこぼれそうでしたよ・・・
だって、私のこの列車に乗ったんだから・・・

遡ること2014年12月・・・
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ありがとうキハ222のイベントでこの車両に乗ったのです。

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この車両のすごいところは、元羽幌炭礦鉄道の車両で同線の廃線に伴い1970年から1971年に当時の茨城交通へ、茨城交通色を経て旧国鉄気動車標準色に近い藍色地に窓周りベージュの2色塗装へと変わった。

1962年に富士重工で製造されたキハ222は、羽幌炭礦鉄道のキハ22最後の1両であり、旅客営業車として旋回窓を有する最後の車両でもあった。2012年秋にエンジン故障を起こしたため、長らく運用されていなかったが、2013年秋に修理され運用に復帰。2015年2月22日をもって営業運転を終了し、検査期限切れにより休車扱いとなっていたが、その後正式に2015年度限りで引退となった車両です。

旋回窓があること、そして富士重工(現:スバル)で昭和31年製というところがものすごく歴史を感じます。

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また、車内は・・・

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両端にロングシートがあり

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車両中央は、ボックスシートとなっていました。

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車内の床は木で作られているというのがものすごく風情があったんですよね。
やっぱり古い車両は味があって好きですね!

そんな歴史的にも価値がある車両を阿字ヶ浦駅に放置というのはいささかどうなのかと私は思うんですよ。

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キハ2005も1969年に同じく留萠鉄道から移籍した車両です。もともとは茨城交通色でしたが、2010年に国鉄急行色の肌色地に窓周りスカーレットの2色塗りに変更され、2013年に島原鉄道塗装(三本ヒゲ)となったが、水漏れのため運用から外れていましたが、2015年に引退となった車両です。



では、もう一度現在の状況を見てください!

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きれいな色ををしていたボディーの色とキハ222の文字は・・・

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色がくすみ塗装が割れて剥がれてきています。

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きれいだったボディーは正面ボディーは・・・

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潮風にさらされサビが広がり、ボディが割れ色がくすみ見るも無残な光景になっております。

ひたちなか海浜鉄道が好きで写真を撮っていた方も多くいらっしゃっるかと思いますが、この光景を見てどう思われるでしょうか?
私と同じ感覚になる方が多くいると思います。どうか、この現状を知っていただきたいです。

そして出来ればこの車両が解体されず、どこかに保存されることを切に願っております。

2014年に運転されていた当時のブログ記事があったので、そちらも載せておきます。

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