いよいよ明日、ダイヤ改正が行われます。
今回のダイヤ改正の目玉は、上野東京ライン(常磐線)の大増発です!
我が常磐線民としては、上野発着が大幅に削減されクソなダイヤ改正だと思っています。(正直そう思っている人は数多くいると思います。)

そんな中、ひっそりと終了するものもあります。

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今まで、東北と首都圏の境目として君臨し続け、青春18きっぷ期間中には「黒磯ダッシュ」とまで揶揄された黒磯駅のデッドセクションが本日を持って終了します。
東北本線の電化から続けられてきた長い歴史に終止符が打たれるのです。


デッドセクションとは、電化された鉄道において、異なる電気方式や会社間の接続点に設けられる、架線に給電されていない区間・地点のことを言います。死電区間とか無電区間という言い方もします。

デッドセクションには2つの方式があって、セクション通過直前でマスコンをノッチオフ(ノッチ戻し)することで主回路を開放し惰性で走行して、直後に運転士がスイッチまたはレバーを手動で電気方式を切替えてからデッドセクションを通過する「車上切替方式」と駅構内で架線に流す電流を切替える「地上切替方式」の2つの方式があり黒磯駅は後者の地上切替方式による切り替えが行われています。

ちなみに、黒磯駅のデッドセクションは日本で唯一の地上切替方式によるデッドセクションです。(ダイヤ改正以降は車上切替方式に変更されます。)


かつては優等列車でさえも全列車が黒磯に停車し機関車を交換したり、電源を切り替えたりしてきましたが、485系やEF81電気機関車等が出てきてからは黒磯駅の全列車停車はなくなりました。しかしそれでも、黒磯駅の交直切り替えはあり自動列車選別装置を取り付けていないと通過することはできなかったのです。
今や黒磯を通過する夜行列車や特急は無くなってしまったので、その装置を使用することもなくなってしまいました。

黒磯駅のデッドセクションと言えば、今年6月E721系交流電車に直流を流してしまい床下機器から発煙が生じる事故が起きており、度々問題となっていました。
(原因は、駅係員が6番線の貨物列車と誤り5番線の交流普通列車の架線に直流を流し、機器がショートしたことによる。)

そいうい複雑な問題がある黒磯駅なので、デッドセクションの場所を黒磯駅構内から黒磯~高久間に移して事故の発生を防ぐ方針に転換しました。

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その工事が、完成し明日のダイヤ改正からは交直両用の勝田車両センター所属のE531系3000番台とキハ110系気動車に置き換えられます。

それにより今まで来ていた701系とE721系は黒磯に来られなくなります。

今までは黒磯~郡山へと行けたものが、今後は黒磯~新白河、新白河~郡山という具合に分断されてしまいます。

なぜ、新白河で系統分離する必要があるのか?私には理解不能なんですけどね~
なぜ、E531系を郡山まで運転させないのか?本当に疑問でしょうがありません。

ここで、黒磯駅で見られたいつもの光景を見ておきましょう!

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仙台方面から来たEH500はここ黒磯で全列車が停車します。

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信号は赤を現示しており、下にある架線電源識別標識は横に赤色2灯で交流が流れていることを示しています。

これより、交流から直流に切り替えるためEH500は・・・

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このようにパンタグラフを全部降ろします。この間に直流へと電源を切り替えます。

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電源が直流に切り替わると信号は青色を現示し、架線電源識別標識は縦に白色2灯が点灯し直流に切り替わり、EH500はパンタグラフを再び上げます。

パンタを上げると架線からはバチバチと火花をチラシます。
そして、定刻になると黒磯を後にして首都圏や関西方面へと旅立っていくのです。

そんな光景はもう黒磯で見ることは出来なくなります。

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デッドセクション標識を通過していく205系・・・
E231系は黒磯駅を出ると電気が消えてしばらくすると再び点灯すると言う光景ももう見られなくなるのです。

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今後は、E531系が常磐線の取手~藤代間みたいに走行中に直流から交流へと切り替わります。

さよなら黒磯駅のデッドセクション
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