今年、JR西日本が京都鉄道博物館、津山まなびの鉄道館を開業させましたが、10年前の今日を皆さんは覚えているだろうか?

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10年前の今日、2006年5月14日(日)秋葉原にかつてあった交通博物館が閉館しました。

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あれから、10年が経ちかつて交通博物館があった場合には2013年、「マーチエキュート神田万世橋」というJRの高層ビルが建ちかつての面影を見ることは出来ません。

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それでは、今日は交通博物館について少し書いていきたいと思います。

懐かしい物をちょっとご用意したのでご覧ください。

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交通博物館のパンフレットです。
2006年当時、私は何回も交通博物館に通いましたね~


交通博物館は、陸・海・空さまざまな乗り物の実物や模型を集めた交通の総合博物館です。鉄道や自動車、船、航空機など、交通全般に渡ってそのメカニズムや歴史・未来について学べるようになっています。

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1階には鉄道全般のこと、2階には、船・バス・自動車のこと、3階には、航空・人力交通・未来の交通のこと、屋上からは、近くを通る新幹線や山手線・京浜東北線が見え、真下には、中央線万世橋駅ホーム跡や中央線が往来する様子も窺えます。なんと別館(屋外展示場)には北海道を開拓するときに使った「開拓使号」や「弁慶号」も展示されています。
付属施設として、映画ホール(3階)、図書室(4階)、軽食堂の「こだま食堂」(3階)、売店が2ヶ所、休憩所、そして駐車場まで完備されていました。

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残念なことに当時は今から4台前のデジカメであり、そのデジカメが行方不明なため当時の写真が無いという状況です。

交通博物館の概要・・・

住所:東京都千代田区神田須田町1丁目25番地
運営:財団法人 交通文化振興財団
敷地:5023㎡
延床面積:7554㎡
展示スペース:4624㎡
実物展示車両:8両(うち、御料車2両)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般=大人310円  小人(4才以上中学生まで)150円
    団体=大人250円  小人(4才以上中学生まで)120円
交通:JR線…秋葉原(電気街口)・神田(北口)・御茶ノ水(聖橋口)
   地下鉄…小川町(都営新宿線)・淡路町(丸ノ内線)・神田(銀座線)・秋葉原(日比谷線)


今考えると入館料が310円というのが嬉しかったですよね~
鉄道博物館になり入館料が約3倍に跳ね上がり1,000円になってしまったので・・・
ただ、敷地や延床面積が狭いというのが難点でしたが、それでも狭いながら展示車両が8両もあったというのは評価できるんじゃないでしょうか?


休館日:月曜日(国民の祝日、振替休日の場合のみ開館、火曜日休館)
    年末年始12月29日~1月2日
    特別開館:新年(1月3日~7日)
    春休み期間(3月26日~4月6日)
    ゴールデンウィーク(4月29日~5月5日)
    夏休み期間(7月21日~8月31日)
    都民の日(10月1日)
    鉄道旬間(10月11日~20日)


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交通博物館のあゆみ・・・

1921年(大正10)10月14日、鉄道開業50周年を記念して東京駅の北側呉服橋付近に初代の「鉄道博物館」として開館したのがはじまりです。当時は鉄道関係のものだけ展示していた。しかし、鉄道博物館は、施設の狭隘化にともない移転先を探していた。そこで万世橋駅の規模を縮小し、初代駅舎の基礎部分と高架線下のスペースを利用して新館が建設されることになった。そして、1936年(昭和11)4月25日に神田須田町の万世橋駅前に移転し、これによって駅施設は大幅に縮小され、現在では博物館の前庭の新幹線電車が設置されている場所に出札口が設けられ、現在は事務所に使用されているスペースを抜けてプラットホームへと出るようになった。ホームも一面に集約され、神田川側のもう一面のホームがあった場所は車両の留置線になった。またかつての出札口からの通路と階段を転用してホームから博物館へと直接入館できる改札口が設けられた。このように、駅機能の大幅な縮小の末に、鉄道博物館の併設された万世橋駅だったが、戦時中の1943年(昭和18)10月31日を限りに、不要不急駅整理の一環としてついに営業休止となってしまった。その後、建物は博物館専用となり、戦後の1946年(昭和21)1月25日に「鉄道博物館」から「交通文化博物館」と、改称し、運営も「国鉄」から「財団法人 日本交通公社」に変わった。

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そして、1948年(昭和23)に名称を今の「交通博物館」に変更し、鉄道関係の物から交通全般の物になった。その後、1971年(昭和46)2月にまたも運営が「財団法人 日本交通公社」から「財団法人 交通文化振興財団」に移行し、1987年(昭和62)4月1日の国鉄民営化にともない東日本旅客鉄道(JR東日本)が、国鉄から承断。尚、運営は引き続き「財団法人 交通文化振興財団」に委託。
このようにして、数多くの皆様に親しまれてきた交通博物館は、開館以来85年、万世橋に移転して以来、現在の交通博物館建築後、70年が経過し施設の老朽化・陳腐化が著しくさらに、収蔵・展示品目の増加によって用地が狭隘なため、今後の発展が望めないのみならず、早晩その事業の維持すら困難になることが予想されるため、2006年(平成18)5月14日(日)をもって閉館することになったのです。
そして、この交通博物館は生まれ変わって、2007年(平成19)10月14日に大宮操車場跡地に移転し、今までの「財団法人 交通文化振興財団」から旧新橋停車場を運営する、「財団法人 東日本鉄道文化財団」の運営する第2代目「鉄道博物館」として生まれ変わったのです。

その鉄道博物館も来年で開業から10年・・・
老朽化はしていないもののだんだんと手狭になってきているらしいです。
つまり、それほど残すべき車両があるってことなんでしょうね!

鉄道博物館もとい交通博物館は交通系博物館の元祖です!
この博物館があったから今の鉄道博物館があるのです。

そして、今鉄道博物館と交通博物館があった場所に建つ「マーチエキュート神田万世橋」では交通博物館(2006年閉館、千代田区)の閉館10年を記念し、同館の写真や資料、映像の展示を、鉄道博物館と「マーチエキュート神田万世橋」(東京都千代田区)の2か所で、5月13日(金)から行っております。
もし、寄る機会があれば寄ってみると良いかもしれません。交通博物館閉館10年を記念したパンフレットの販売も行っています。

閉館から10年経った今だからこそ交通博物館が秋葉原・万世橋にあったということを今一度思い返して欲しいと思います!

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