連休が明け憂鬱だった方が多数だった方がほとんどだったんじゃないでしょうか?

私は、連休中も仕事でしたので明日は私服の休みであります!

さて、約1週間ほど前にカシオペアの廃止が正式に決定しました。

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それにより被害を被るのがカシオペアの運行区間である青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道(双方とも旧東北本線)である。

まずはこちらの記事をご覧ください!

カシオペア廃止、大幅減収必至 国の財政支援も不透明/青い森鉄道

9/23 デーリー東北新聞社

 北海道新幹線の開業日が来年3月26日に決まり、青森県内の観光関係者に歓迎ムードが広がる中、JRは今月16日、開業に合わせて来年3月末で東京・上野と札幌を結ぶ寝台特急「カシオペア」を廃止すると発表した。現在、県などが出資する第三セクター青い森鉄道(青森市)は、寝台特急が県内を走行することでJRから運賃分配を得ているが、廃止になれば来年度から分配がゼロになり、大幅減収は避けられない見通しだ。県などは国に対して並行在来線の財政支援の拡充を求めていく方針だが、先行きは不透明で危機感を強めている。

 ■運輸収入の23%

 「これまで存続を要望してきただけに廃止は残念。国に対して今後も支援を要望していきたい」

 廃止発表を受け、県企画政策部の千葉耕悦新幹線・並行在来線調整監は厳しい表情で“宣告”を受け止めた。

 カシオペアは1999年デビューの豪華寝台列車。8月に運行を終えた「北斗星」と合わせ、青函トンネルを走る寝台特急は来年3月末で全て姿を消すことになる。

 同鉄道の「寝台特急等収入」の分配は2014年度決算ベースで、4億5694万円(北斗星の分も含む)。同鉄道の旅客運輸収入19億7773万円のうち、23%を占めており、分配がゼロになると経営にとって大きな痛手となる。

 同鉄道は、線路を保有する県に本来支払うべき約5億円の線路使用料の減免措置を受け、ようやく黒字を確保している。木村幸雄総務部長は「増収対策と経費節減に力を入れる」とするが、ともに限界があるのが実情だ。

 今後、経営状況によっては県費投入の必要性や運賃値上げなども考えられ、結果的に県民負担となる。

 三村申吾知事は同鉄道が住民の足としてだけでなく、貨物列車も通る重要路線との認識を示し「国家の物流と鉄道体系を国としてしっかり考えていただきたい」と、今後、国に並行在来線への財政支援を強く求めていく姿勢を強調する。

 ■新豪華寝台列車に期待

 廃止理由についてJRは、寝台特急の利用者が新幹線に移行することに加え、青函トンネルなどで電圧や運行システムを新幹線用に変更することで、現行の機関車が走行できなくなるためだと説明する。

 JRグループのうち、JR貨物は新幹線開業後も対応できる新機関車の導入を検討しているが、JR東日本とJR北海道の両社は、費用対効果などから現時点では慎重姿勢だ。

 一方、JR東日本は17年春にも上野発の新たな豪華寝台列車「四季島」を投入する予定。ルートは公表されていないが、北回りになれば県内を通過し、再び分配を受ける可能性もある。県の関係者は「臨時列車を含めて1本でも多く列車を走行させてほしい」と期待を込める。

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この記事の廃止理由に聞き捨てならない言葉が書いてあったので、紹介したいと思います。

寝台特急の利用者が新幹線に移行する」・・・

は?何を言ってるんですかね?
寝台特急利用客と新幹線利用客は全くの別物ですよ!

何のために寝台特急乗ってるんですか?スピードより快適性とゴージャスな列車旅をしたい人が乗るんです。特にカシオペアに関しては・・・
昔の夜行列車は確かにあまり快適じゃなかったし移動手段が限られていたので、より早いものへと変わったのかもしれませんが、今のカシオペアについてはまったくもってコレには合致しないんです。

じゃあ、何なんだ?となるとやはり青函トンネル内の昇圧と保安装置の変更、それと、青函トンネル内の整備が問題なんだと思いますが、他にも理由があるんじゃなかいと思うんです。

それが、先ほども話題に出たコレ!

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青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道の並行在来線です。

上の記事よりJR東日本は青い森鉄道に約4億6千万円支払っていると書かれています。
それとIGR分があるのでまあ、軽く見積もっても8億程度は三セクに支払ってるということになります。
(ただ上の金額はカシオペアと北斗星を含めた金額なのでカシオペア単体にするとおそらく今年の収入もっと減るんだと思います。)

現に2002年以降甲種回送等で青森→大宮等に回送させる際も、2002年以前までは東北本線経由で運転されてましたが、今では日本海縦貫線等(奥羽・羽越・信越・上越・高崎線)を使用して回送されるようになりました。
つまり、寝台特急以外には三セクにお金を払いたくないというJR東日本の考えの表れです。

その寝台特急が無くなれば、支払う義務もなくなるので節約できる。

その考えで無くなった寝台特急が有りますよね?
北陸新幹線開業で無くなった「トワイライトエクスプレス」です。
IRいしかわ・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道この3社への支払いをすることが嫌だったJR西日本は運転を取りやめて、JR西日本管内専用のクルージングトレインへと変えた。そのトワイライトエクスプレスも来年春には引退するようだが、将来を見据えての廃止だったように思えます。

カシオペアも同様に今年度で運転終了し、今後はクルージングトレインとして再出発することが濃厚であるので、トワイライトエクスプレスと足取りはほぼ同じと言って良いと思います。
ただ、JR東日本とJR西日本との違いは三セク(青い森鉄道・IGR)にも乗入れることを視野に考えているということ、これは評価すべきポイントなのかもしれませんが、運転本数が大幅に減るのでおそらく今まで通り約4億6千万円が青い森鉄道へ入るということはないでしょう。

つまり、今後かなり厳しい経営を青い森鉄道・IGRともに強いられるハズです。

勿論、北海道新幹線の並行在来線である「道南いさりび鉄道」(現:江差線)もかなり厳しい経営になります。

カシオペアの走行路線である3社はこれからどうなっていくのか?これからの動向に注目したい所です。

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