つい先日小幌駅が廃止になるというニュースが舞い込んできましたが、来春までに廃駅になる駅をまとめましたので、この夏の遠征で撮影される方はご参考ください。

石北本線 金華駅



石北本線の北見市留辺蘂金華にある2面2線の地上駅です。

駅の周辺には民家はあるものの廃屋になっている家もあるとのことです。
ただ、現時点でこの駅を始終着としている列車があるだけにこの列車がどうなるのかが今後気になる所です。(おそらく留辺蘂に変更になるはず・・・)

金華駅の歴史は古く1914年10月に鉄道院湧別軽便線留辺蘂~下生田原間開業にともない奔無加駅(ぽんむかえき)として開業しました。

その後1951年7月に現在の金華駅に改称され、今に至ります。

もともとは簡易委託駅でしたが、国鉄末期に完全無人化とされています。

JR北海道は7月16日に北見市に金華駅を廃駅にするという意向を提示しています。

石北本線 上白滝駅

金華駅と同じ石北本線の駅ですが、こちらは遠軽より手前で旭川駅側に位置しています。
皆さんよくご存知だと思いますが、「白滝シリーズ」のスタートの駅です。

以前は上白滝~上川間に天幕(てんまく)

中越(なかこし/現:中越信号場)

上越(かみこし/現:上越信号場)・・・1975年廃駅

奥白滝(現:奥白滝信号場)と4駅存在していたのですが、JRになる前の1975年に上越駅が信号場へ降格。2001年に天幕駅が廃駅・それ以外の駅は信号場へと降格されました。

つまり、奥白滝こそが「白滝シリーズ」の最初の駅だったわけですが2001年に廃駅になったので現在は上白滝駅がスタートとなっています。

以上4駅が廃駅になったことで隣の上白滝駅まで34.0㎞離れており、約1時間かかります。ちなみに昨年の海峡線 竜飛海底~知内間が廃駅になるまでは日本最長の駅間距離となっていましたが、上記区間が廃駅となったことで現在は海峡線津軽今別駅~木古内間の74.8㎞が最長の駅間距離となっています。

少し話題が逸れましたので、戻します。
上白滝駅は、遠軽町上白滝になる地上駅です。この駅は1日に上下1本しか停車しない日本一運転本数が少ない駅の一つでもあります。
開業は、1932年に鉄道省石北線中越駅~白滝駅間延伸開業にともない設置されました。

JR北海道は7月21日に遠軽町に上白滝・旧白滝・下白滝3駅とともに来年3月のダイヤ改正で廃駅にするという意向を示しています。

この上白滝駅が廃駅になると上川~白滝間に駅が無くなり駅間距離が37.3㎞となり、最長駅間距離第2位に浮上することになります。

ちなみに、この廃駅で白滝シリーズは解消され残るのは白滝駅のみとなる。

石北本線 旧白滝駅

「新」がつく駅が多い一方で「旧」がつく駅はこの旧白滝駅と神戸市営地下鉄の旧居留地・大丸前駅の2駅のみとなっています。
以前は、草軽電気鉄道の旧軽井沢駅という駅がありましたがすでに廃駅になっています。

1947年に旧白滝仮乗降場として開業したのが始まりです。JR北海道になった時に仮乗降場から駅へと昇格しました。

そして、7月21日に遠軽町に廃駅にすることを発表しています。

ちなみに、旧白滝となっている理由は・・・
元々、この地域が初めて入植者の入った場所だったが、土地の悪さから移転してしまったため、「白滝」に対して「旧白滝」の地名が付いた、あるいは縄文時代の旧石器文化の遺跡が白滝にあったからといわれる。

石北本線 下白滝駅

奥白滝・上白滝・白滝・旧白滝・下白滝と白滝シリーズ最後の駅がこの下白滝駅です。

2面2線を有する地上駅です。
1929年鉄道省石北東線丸瀬布~白滝間開業にともない開業しました。
その後JR北海道に移管され現在に至ります。

この駅も、7月21日に遠軽町に廃駅にすることを発表しています。

そして・・・

室蘭線 小幌駅

言わずと知れた、日本一の秘境駅。
車でも船でもたどり着けないという秘境っぷり!そんな駅だからこそ鉄道ファンを魅了する。

以前は民家があったのですが、今はなくなってしまいました。
それにより、駅に続く道は荒廃し今や無くなってしまいました。

もともとは、1943年に旅客も行う小幌信号場として開業したのが始まりです。
その後1967年に仮乗降場へとなり1987年のJR北海道になった時に駅へと昇格しました。

7月25日、JR北海道は秘境駅マニアを無視したかのように、上記4駅よりも半年ほど早く今年10月にも廃駅にする旨を豊浦町に提示してきました。
勿論、豊浦町は観光資源として存続できるよう再考していくと回答しています。


一時期、駅にホームレスが住み着いたことでも有名になりました。(小幌仙人なんて呼ばれています)
仙人が居なくなった後は、再び無人駅となっていましたが・・・
2011年からは駅ノートで盛り上げようと同人作家さんが立ち上がりました!

今はその同人作家さんが小幌駅を盛り上げようと奮闘しています。
その記録がこちら↓

この方同人作家さんで作家活動しながら駅ノートを管理しているという凄い方です。
私はこの人の影響で同人活動をし始めたので、物凄く尊敬しています。
この方の執筆した「礼文華観光案内」では小幌駅の魅力が思う存分書かれています!

廃駅前にこの同人誌を片手に小幌駅を旅してみてはいかがでしょうか?

PS)
北海道の廃駅が止まらない!
2016年もどんどんと廃駅が加速中続きはこの記事で!

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