ついに明日石巻線からキハ40が引退します。
国鉄民営化時代から約27年の歳月が経ち、ついに石巻線からもキハ40・48が引退し、キハ110へと置き換わります。

イメージ 1

他線区ではキハ110の他にキハE120形やキハE130系などが多く活躍しだしていますが、今まで石巻線は置き換えされてきませんでした。
小牛田から分岐する陸羽東線は1998年12月からキハ110で運転されているのに何故なのだろうか?
私が考えた所、やはり原因は東日本大震災なのではないかと思います。あの震災がなかったら置き換え話は進んでいなかったかもしれません。ただ、耐用年数もそろそろ限界に近いはずなので時間の問題だったのは確かです。

あの震災が発生し仙石線石巻~矢本間で使用されるようになり、2013年には気仙沼線でも使用されるようになりました。そして、やはり大きいのは仙石東北ラインの開業でしょう!この仙石東北ラインには新しい気動車であるHB-E210系が採用されています。これは、大きな転換期です。

今まで、JR東日本はキハ40系に変わる新しい気動車を作ってはきました。それは、概ね首都圏近郊から順に導入されていきました。首都圏に近い線区はキハ110からキハE〇〇へと移り変わっていきました。
例に上げると、小海線や水郡線に導入されたキハ110は小牛田や盛岡等に転属していきました。
こうして、ある程度首都圏近郊の気動車はキハE〇〇というやつで、だいたい置き換えが完了したことが今回の置き換えにも繋がっているのだと思います。

そして、ハイブリッド気動車の開発も大きな転換期になったのは間違いありません。
たぶん、次期主流になるのは間違いなく仙石東北ラインに充当されるHB-E210系に間違いありません。

さて、話が逸れましたので戻します。

イメージ 2

今、小牛田運輸区にはキハ40・48が全部で29両在籍しています。1999年にキハ58系がキハ110に置換えられ、その後も数を増やし続けます。前述のとおり小海線や水郡線からキハ110が小牛田へ転属し今やキハ110は40両も在籍しています。
キハ110が転属することによってキハ40・48は譲渡されたり郡山総合車両センター会津若松派出(只見線用)に転属したりされどんどんと数を減らしてきました。
今回の置換えでキハ40グループは全車小牛田から引退し、会津若松とミャンマー国鉄へと譲渡されるようです。

イメージ 3

そんな小牛田運輸区には東北地域本社色のキハ40以外にもお仲間が多数存在します。

まずは、水戸支社が導入したジョイフルトレイン「漫遊」です。洋風の「リゾートエクスプレスゆう」に対して和風のジョイフルトレインとして登場したのがこのお座敷列車「漫遊」です。今までグリーン車を連結したことがなかったキハ40・48に初めてグリーン車が連結され最初で最後のキロ40・キロ48が誕生しました。
水スイ(水郡線営業所)に配置され水戸地区や東北地区でも運用されてきましたが2000年に小牛田に転属し「ふるさと」と名称を変更。同時にグリーン車ではなく普通車に格下げされキハに戻されました。今でも水郡線には縁があるようでときおり入線しています。ちなみについ先日の5月9日常陸大子までの入線を確認しています。

続いて、唯一のトロッコ気動車「びゅうコースター風っ子」です。
この気動車も小牛田所属なんですよ!
夏は窓を外しトロッコ気動車・冬は窓をつけて車窓を楽しめるとJR東日本全域で活躍しています。

そして、陸羽東線のジョイフルトレイン「みのり」です。この気動車は改造されてますので割愛します。改造されたキハ40系は他線区にもいますからね!「リゾートしらかみ」とか・・・

石巻線もあの震災以降大変でした。あの震災で女川駅に停車中だったキハ48 502・1512は津波に流され駅から遠く放された場所で、真っ二つに大破した状態で発見されました。

石巻線は震災後、4月17日に小牛田~前谷地間で運転再開し、翌月5月19日に前谷地~石巻間も運転再開しました。
翌年3月17日、石巻~渡波間で運転再開、同時に石巻~仙台をダイレクトで結ぶ直通快速も平日朝のみから毎日運転になります。

イメージ 6

さらに翌年2013年3月16日に浦宿まで開業します。

イメージ 8

しかしその後が大変でした。浦宿まで開業はしたものの浦宿から先は海岸線に近い部分を走ることと、駅舎ごと流されてしまい甚大な被害が出た女川駅までが物凄く大変でした。1駅前まで開業したのにその1区間が非常に長い道のりだったのです。

それもついに今年3月21日1区間の浦宿~女川間が再開し晴れて全線運転再開となりました。

イメージ 7

今回のダイヤ改正では、キハ40・48の全車引退の他に・・・
仙石線の全線運転再開により、今まで石巻線を経由していた直通快速が廃止となります。
これでお役御免ですね。石巻線の案内板に仙台の文字が表示されるのも明日で最後です!

石巻線からキハ40の引退を受け、この列車も一緒に引退します。

イメージ 4

そう石巻線マンガッタンライナーです!
仙石線の205系マンガッタンライナーが石巻に来れないということで、代替として2013年3月23日に登場したのがこの石巻線マンガッタンライナーです!

イメージ 5

車両側面は205系マンガッタンライナーと同様に石巻出身の漫画家石ノ森章太郎先生が書いたキャラクターが所狭しと描かれています。
やはり有名なのは仮面ライダーですよね!その仮面ライダーも前面に大きく描かれています。

そんなキハ48マンガッタンライナーのラストランは5月30・31日に運転されます。

石ノ森萬画館の発表によると、30日は石巻駅仙石線ホームにて「仙石線マンガッタンライナー お出迎え&出発セレモニー」が開催されるほか、4年ぶりに石巻駅に入線する205系「マンガッタンライナー」をコスプレで祝う企画も実施されるとのこと。

石巻駅でのセレモニーにはアニソン歌手の水木一郎さん、同じくアニソン歌手で石巻市出身の遠藤正明さんも参加。「マンガッタンライナー」は9時42分に石巻駅に到着した後、水木さんの「出発進行だZ!」の号令の下、10時24分に発車する予定。
午後には石ノ森萬画館の特設ステージにて、水木さん・遠藤さんのスペシャルライブも行われる。

翌31日には、「石巻線マンガッタンライナー」のラストランを記念し、同列車を使用した「遠藤正明と行く! アニソン列車 石ノ森萬画館の旅」を実施。ただし、「ラストランを阻止しようと鉄道ファン怪人軍団ヒメラニアン帝国から列車をジャックするという予告文が届いた。はたして無事にラストランを終えることができるのか!」とのこと。
同日午後には石ノ森萬画館の特設ステージにて、「遠藤正明アニソンライブ&シージェッター海斗ショー」が行われる。

国鉄民営化から長い間内陸の小牛田~石巻を経て女川間を結んできたキハ40もついに引退となります。
私も、石巻線は結構乗ったのでいろいろと印象深いのです。東北線を離れ平地をエンジンが大きな唸りを上げて走り抜けていくさまはとても印象に残っています。
キハ110との大きな違いはやはりエンジンですかね~
キハ110は軽そうに走るんですが、キハ40はもうエンジンがもう唸る唸る、そしてスピードも徐々に上がっていくという・・・
キハ110とは大きな差がありますからね~
さすが、製造されて20年ほどのキハ110と約40年走り続けたキハ40の差は大きいですね・・・

石巻線からのキハ40の引退で、また一つ国鉄気動車が減ってしまうとつくづくそう思っています。

さあ、次はどの線区からキハ40が居なくなるのでしょうか?

イメージ 9
↑鉄道コムランキング参加中! 石巻線キハ40についてもこちらで↑

ちなみに、色々書きたいことが多くて、この記事を書くのに約2時間かかりましたwww
もうちょっと簡略化してスピードアップしないとダメですね~ほんと・・・

では、明日全線運転再開と開業を翌日と控えた仙石線及び仙石東北ラインについて少し書いていきたいと思います。