1年前の今日江差線の木古内~江差間が廃線となりました。
廃線から1年経過し廃線跡の活用等新たな問題が沿線3町の問題となっているようです。

江差線の写真公開前に今江差線が抱える問題をご覧ください。

江差線:廃止から1年 新幹線ブームの陰で、沿線地域は今

4/10 毎日新聞

 来年3月の北海道新幹線(新青森−新函館北斗)開業まで1年を切った。沿線自治体などが経済波及効果に期待を膨らませる一方、在来線のJR江差線は昨年、木古内−江差間が廃止されたのに続き、新幹線開業時には残る五稜郭−木古内間もJRから経営分離されて第三セクターに移管され、多難な前途が待ち受ける。12日で江差線廃止から1年。沿線地域の今を報告する。【遠藤修平】

 ■「観光に大きな痛手」

 「物悲しい雰囲気ですね。去年とは大違い」。さびたレールとペンキがはがれ落ちた旧桂岡駅舎(上ノ国町)を前に、札幌市から訪れた男性(48)は寂しげに話した。

 昨年5月11日の最終営業運転の直前にも訪れ、その後の様子を見に来たという。1年前は見納めにと、全国から多くの鉄道ファンらが訪れた。だが今、人影はほとんどない。

 JR北海道によると、廃止された木古内−江差間(42・1キロ)のレールや駅舎は沿線自治体と協議して撤去するかを決める。主な踏切23カ所は既にレールが剥がされ、車が一時停止しなくても通行できるようになった。

 江差町は江戸時代からニシン漁で栄えた檜山地方の中心地で、夏には道内最古といわれる姥神(うばがみ)大神宮渡御祭や江差追分全国大会などが開かれるが、昨年は観光客から廃線で不便になったとの声も聞かれたという。

 町追分観光課は新幹線開業で観光客増加が見込まれる一方で、「廃線は大きな痛手」としている。町は廃線跡地に町営住宅を建てたり、廃線跡を歩くツアーを検討したりするなど活用法を模索している。

 ■代替バスは利用者増

 廃線後、同区間には函館バスが代替バスを運行している。JRと同じ1日6往復で、旧江差線に沿った道道を走る。運賃は約2割高く、所要時間も30分弱長くなったが、沿線住民の生活への影響はそれほどないという。

 廃止区間の中間地点にあたる上ノ国町湯ノ岱(ゆのたい)の温泉施設で働く女性(53)は「列車の音が聞こえなくなって寂しく感じるが、客足は廃線前とほとんど変わらないし、バスもあり、特に不便は感じない」と話す。

 函館バスは廃線の半年後、終点をバスターミナルから利用者の多い江差町内の道立病院や江差高校までに延長。平均利用者数は1日当たり30人から100人近くに増えた。路線や停留所を柔軟に変更できるのがバスの強みだ。同バスは「今後も新幹線開業などのタイミングで、路線の見直しを検討したい」としている。

 ■10年間で赤字23億円

 残る五稜郭−木古内間(37・8キロ)は道と函館市、北斗市、木古内町が出資する第三セクター「道南いさりび鉄道」が経営を引き継ぐ。しかし、元々利用者が少ない区間だったこともあり、開業後10年間で約23億円の赤字が見込まれている。

 昨年7月にまとめられた経営計画によると、運賃は約1・3倍に値上げするとされている。また、三セクが乗り入れるJRの五稜郭−函館間に初乗り運賃が加算されると、上磯−函館間は現在の260円から460円にと1・77倍になり、同区間のバス(440円)よりも割高になる。道は乗り継ぎ割引を適用する方針を示しているが、具体的な料金は未定だ。

 沿線地域の人口減少も進行しており、三セク化予定区間の1日当たりの利用者は2016年度の2148人から、10年後には1805人にまで落ち込むと予想されている。

 北斗市は函館市のベッドタウンとして通勤・通学でJRを利用する住民が多い。通勤で七重浜駅から函館駅まで利用するという会社員の男性(47)は「新幹線が来るのはありがたいが、通勤手段が値上がりするのは困る。バスや車通勤を検討しないといけないかも」とため息を漏らした。

 新幹線開業に歓迎ムードが広がる陰で、地域住民は移動コストの負担増を懸念している。


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江差線も前途多難って感じですよね~
上の記事にも描いてありますが、来年江差線が「道南いさりび鉄道」に移管された際の運賃増は1.3倍となっているそうですが、移管に伴い近い区間である上磯~函館間は260円から1.77倍に跳ね上がるそうです。
これじゃ地域住民も鉄道を使えないですよね~同じ区間のバスのほうが安くなるんだったら時間がかかってもバスを使ったほうが経済的ですから・・・

地域住民のために五稜郭~木古内間を残せと言ったのは沿線自治体なんですよ?なのに地域住民が遠のきそうな運賃にしようとしている・・・
確かに運賃を上げないと赤字が拡大するから仕方ないんでしょうけど、その辺はやはりJR北海道が支援するなりしないといけないんじゃないでしょうかね?
赤字を補填してやるぐらいはしないと・・・

いっその事、函館駅と函館本線 函館~新函館北斗間も「道南いさりび鉄道」に譲渡すればいいんじゃないでしょうかね?
そうすれば、新幹線からのアクセス客も売上に出来るわけだし・・・

そのような大々的な見直しをしなきゃ多分赤字はどんどん拡大すると思います。あとは、JR北海道が方針転換して「寝台特急を残す!」という決断を下さなきゃいけないと思います。まあ、その場合相手先であるJR東日本とも協議は必要になりますが・・・

いずれにせよ、今のままでは何も解決はしないでしょう。そもそもの問題として本当に北海道新幹線が必要なのか?今ひとつ考えていただきたいと思います。
この件についてはまとまり次第記事にしたいと思います。


さて、今までは江差線が抱える問題点を紹介してきましたが・・・
1年前を思い返してみましょう。大いに賑わいを見せた江差町等の沿線自治体。今や閑古鳥状態です。時より道内から廃線マニアが来ているようですがそれも数人のようです。そんな江差線が賑わっていた時の写真でまだ未公開の写真を数枚紹介したいと思います。

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夜の江差駅に停車中のキハ40
いずれはこの車両も「道南いさりび鉄道」に譲渡される

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在りし日の江差線終端部
今の終点木古内には江差線に終端は存在しません。それは海峡線につながっているから・・・

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江差駅の名所案内。さすが江差駅!見どころ満載ですよね~
しかし、注目していただきたいのがすべて20分以上を要するという点。
この駅がいかに街の中心から離れていたかということを物語る名所案内です。

一方でこちらは湯ノ岱駅・・・

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駅から至近距離にある湯ノ岱温泉のことがちゃんと記載されています。
どうやら湯ノ岱温泉は国民温泉保養地なんですね~

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最後は江差線の除雪風景・・・
湯ノ岱の側線にいた除雪車は側線を転戦して本線へ・・・

その後この除雪車は江差方面へ除雪しに行った。


いかがでしたでしょうか?江差線の現状と反映していた頃の写真は・・・
来年、北海道も大きな転換期を迎えます!今後も要注目という感じです!

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