本日から6日、19日~20日にかけて、東急百貨店にある銀座線渋谷駅の移設工事を行っており銀座線 渋谷~表参道間、青山一丁目~溜池山王間が区間運休となっています。
今回の工事では、新しいホームを築造するスペースを確保するため、現在の線路を南側に移設する工事を行っております。今後、3回にかけて線路の移設を行うようです。

通常、「浅草」「渋谷」「上野」の3つしか見られない銀座線ですが、この工事により、かなり珍しい行先が見られます。

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まずは、最近の銀座線では希少価値が高くなってきた01系の「溜池山王」から・・・

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通常、銀座線で輸送障害があった場合にのみこの「溜池山王」行きが見られるため見られる確率はかなり低いかと思います。

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そして、飛び地区間の青山一丁目~表参道区間では「青山一丁目」行きと「表参道」行きが見られています。
これは、通常では見られないかなりレアな行先です!

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さて、今回なぜ渋谷駅の改良工事で青山一丁目~溜池山王間が運転見合わせのなるかというと・・・


東京メトロによると、表参道駅には折り返し設備がなく、表参道~浅草間の運転にすると運行本数が確保できないためといいます。

表参道駅で折り返しにした場合、たとえば浅草駅から表参道駅へ向かった列車は、表参道駅に到着後、折り返し浅草方面行きの線路に入りたいところですが、それができる構造に線路がなっていないため、表参道駅に到着した列車は、浅草方面行きの線路に入れる溜池山王駅まで、走ってきた渋谷方面行きの線路を戻る必要があります。つまり表参道駅折り返しにすると、表参道~溜池山王間で渋谷方面行きと浅草方面行き、計2本ある線路のうち片方しか使えない「単線運転」になることなどから、運行本数が大幅に減ってしまう、というわけです。設備のある溜池山王駅折り返しだと、溜池山王~浅草間で通常と同等の運行ができます。

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▲乗りものニュースより

ただ溜池山王駅折り返しだけにすると、他路線と接続しない外苑前駅だけはまったく列車が来なくなること、工事当日に外苑前駅付近の明治神宮野球場や秩父宮ラグビー場でイベントが開催されることから、合わせて表参道~外苑前~青山一丁目間で列車が運行されます。

表参道~青山一丁目間では、渋谷方面行き、浅草方面行きの線路それぞれに電車1編成ずつを投入。それぞれの線路を、それぞれの電車編成が行ったり来たりする形で列車が走るため日中の運転間隔が12分と長くなっているのです。
ちなみに、逆行時は客扱いをせず、安全を期して最高速度は50km/hに制限して運転を行っています。


青山一丁目行きの場合は、車内LCDは広告のみとなり路線図は表示されず「東京メトロマーク」のみ表示されます。
もちろん、自動放送もありません!

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逆に表参道行きの場合は車内LCDが表示されていました。
ほとんど駅が灰色で表示されてるLCDというのもなかなか見られないんじゃないかと思います。

明日、19・20日もこの運転が行われます。
そして、東急百貨店から出発する銀座線が見られるのはもう少しで見納めとなるので撮影はお早めにしておいたほうが良いですね!

明日は表参道駅・青山一丁目駅の状態を書いていきたいと思います。

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