JR北海道の経営改革の一環として廃線が確定している留萌線 留萌~増毛間の廃線が間近に迫ってきました。
今日はその留萌線 留萌~増毛間について再度書いていきたいと思います。
JR北海道の廃線は、2014年5月11日の江差線(現:道南いさりび鉄道) 木古内~江差間の廃線以来約2年半ぶりの廃線となります。
当初は、留萌線全線での廃止を打診していましたが、石狩沼田駅がある沼田町が反対したため、留萌線内で最も利用客の少ない留萌~増毛間を2016年度(平成28年度)中に廃線にしたいと留萌市と増毛町に打診。両市町が廃線に同意したため、2016年4月28日に国土交通省に事業廃止届を提出した。(届出には2017年4月29日と記載)
その後、北海道運輸局による聴取の結果、廃止予定日の繰り上げが認められたため、廃止予定日繰上げの届け出が行われ「2016年12月5日」に廃線となることが確定した。
今回、留萌線 留萌~増毛間が廃線になる要因として、1987年(昭和63年)の480人/日から、2014年(平成26年)には39人/日に大幅に利用客が減少していることや、収入が700万円に対し、年間1億6,000万円の赤字が出ていることが要因となっているようです。
ただ、私見ではありますが留萌~増毛間の車窓を眺めている限り漁師町という感じの印象を受けましたので、廃止沿線の利用客は少ないのではないかと思われます。
また、留萌線に沿うようにして国道が走っておりそちらでの代替が可能だと思いますが、やはり増毛町にとっては留萌への通勤・通学の足となっていたのは事実なので、一概には言えないと思います。
正直な話、1987年当時はまだ北海道がそこまで過疎化していなかったというのもそうですが、留萌線にとっては留萌から羽幌線があったので利用客が多かったというのもありそうな気がします。
これは、新潮社が発売した「日本旅行地図帳」で記載された廃線がなく未成線等がすべて全通していた場合の北海道の路線図です。
この地図によると、留萌線は全線開通した場合、札沼線の新川駅に接続するようになっていたようです。
結果的に、戦争や国鉄の赤字によって殆どの路線が廃線となったり未成線や計画段階で白紙となった路線が多いのですが・・・
仮にすべて計画通りに行っていたらこうなっていたのです!
ただ、現在の状況を見るとこの路線のほとんどが過疎化によって必要無い路線となってそうな気もします。
今後、留萌線は深川~留萌間も廃線になる可能性があります!
先日発表されたプレスの輸送密度200人未満でJR北海道では単独維持が困難な線区は①留萌線(深川~留萌) ②根室線(富良野~新得) ③札沼線(北海道医療大学~新十津川)の3線区は廃止に向け動きを加速させております。
廃線という抜本的な改革はどうなんでしょうかね?
私的にはまずやるべきことがあるんじゃないかと思っております。
それでは、最後に廃線間近の留萌線にこれから行くという方に注目ポイントを書いていきたいと思います!
①増毛方に向かって右側に海を望むことが出来る
②今まで見たこともないちょ~短いホーム
このようにワンマン運転を行っていることから前側のみホームが有ってそれ以外は無いという駅があります。
「これが駅なのか?」と思うほどの駅です!
③北海道に2線区しか無いスタフ閉塞区間
今スタフ閉塞を行っているのはこの留萌線 留萌~増毛間と札沼線 石狩月形~新十津川間のみです。
スタフ閉塞とは、1つの閉塞区間(通常は駅間)で1つのみの通票(スタフ)を使用し、その通票を持っていない列車は出発しないと定めることにより閉塞を実現する方式です。
④終着駅の風格がある駅 増毛駅
これぞ!終着駅と言わんばかりの佇まいです!
⑤増毛灯台から見える海と増毛駅
これが増毛灯台です。
ここのほぼ真下あたりに駅があります。草が生い茂っていて見えない可能性もありますが、積雪していれば見えるかも???
⑥海とキハ54が撮影できる撮影地
留萌線の廃線区間には海と気動車が一緒に撮れる場所が多々あります!
今後走らなくなる場所ですから撮影しておきましょう!
前半は、マニアじゃなくても注目しておきたいところですが、後半は少しマニア向けかもしれません。
あと5日に差し迫った留萌線の廃線・・・
記録に残しておきましょう!