それでは、今日は昨日に引き続いて485系T18編成について徹底解説していきたいと思います!
以前もこのブログで書きましたが、T18編成は北海道で活躍した485系1500番台を連結しています。
1500番台の特徴は、ヘッドライトが4灯式となっている点です。
上のライトは2灯式となっているのが最大の特徴だと思います。
そして、テールライトが出っ張っているのも特徴です。
そんな、1500番台はもともと北海道で活躍していました。
なぜ、485系が北海道に行ったのか?それは、Wikipediaの記事を読んでいただいたほうが分かりやすいと思いますのでこちらをご覧ください。
1974年に製造された北海道向け特別耐寒耐雪形の番台区分である。
函館本線の電化区間であり道央都市間連絡の要となる札幌~旭川間では冬期も安定した性能を誇る711系電車による急行「かむい」ならびにノンストップ急行「さちかぜ」が堅調な実績を上げていた。そのため同系をベースとした新型交流専用特急車が計画されたが、TM14形を含む従来形主変圧器の絶縁・冷却に使われていたPCB油の毒性が判明し、油種変更に対応するため計画は一時頓挫した。だが、沿線と北海道総局の期待が強いことと無害なシリコーン油を使用するTM20形主変圧器が開発されたため北海道向けに300番台をベースに改良した本グループを暫定投入する事が決定。以下の設計変更が行われた。
北海道地区での運用は6両モノクラス編成としたために本区分番台ではモハ485・484形とクハ481形のみの製造。モハ484形は専務車掌室・車販準備室設置とした600番台の構造を踏襲。
台車は耐寒耐雪強化タイプとし呼吸式軸箱のほか、電動車では両抱き式耐雪ブレーキならびに鋳鉄製制輪子対応のDT32G形を、クハ481形では踏面清掃装置付のTR69G形を装着した。
床下機器箱には凍結防止用ヒーターを追加し、粉雪浸入防止シール類を新設した。
クハ481形は300番台と同様の非貫通型であるが、降雪時の視認ならびに被視認性向上の観点から運転台上前照灯2基増設し計4基としたほか、ワイパーもブレードを4本に増強し運転台側面ガラスも熱線入りに変更。
1973年度第1次債務で川崎重工業(現・川崎重工業車両カンパニー)と日立製作所笠戸事業所の2社により新造され、22両全車が札幌運転所へ配置された。初年度は耐寒耐雪装備の試用を兼ねた青森運転所への貸渡名目で大阪 - 青森間の「白鳥」に投入された。翌1975年1月から順次札幌に回送され、同年7月18日から新設L特急「いしかり」として運転が開始された。
さらに北海道での運用開始後の1976年に苗穂工場で以下の改造を施工。
尾灯が自車の巻き上げで付着する雪で確認できなくなることが判明したため車体内側から電球を交換する標準タイプから外側より交換する外はめ式に変更。
前頭部連結器を密着自動形に交換。
暖房装置ならびに凍結防止ヒーターの強化。
しかし本来は本州地区での使用が前提とされた車両であるため冬期には以下のトラブルが多発した。
無接点制御装置搭載の711系に対し本系列では主制御器などの電装部品に可動部品や接点が多く侵入した粉雪の融解による絶縁不良や再凍結による動作不良。
走行中は負圧となる車内に北海道特有の粉雪が出入口から大量に侵入し凍結した客用扉の不作動による遅延・運転打切り・運休が続発。
このため編成をMM'1ユニット減の4両に短縮。運転間隔を1時間から2時間とする計画運休による間引きで予備車と折り返し整備時間を確保した。
これら各種トラブルの根本的解決はなされず、1978年に北海道専用特急電車となる781系試作車を開発。量産車が製造された後の1980年夏までに1500番台は全車が青森運転所に転出。分割民営化時には全車がJR東日本に承継された。
分割民営化され全車が、JR東日本に継承されたわけですが・・・
今残るのはこのT18編成に組成されている1508のみです。他の相方たちは・・・
1501は新潟R28編成へと改造され、1502・1503は長野のジョイフルトレイン彩(いろどり)へ改造、1504・1505は勝田のK60編成になり原型をとどめていましたが、2013年1月に廃車となり、1506はR24編成に改造された後羽越線脱線事故によって廃車、1507は新潟T21編成に組成されましたが2006年に廃車となっています。
今日は、そんな北海道でも活躍し、最後まで原型のままで残されているクハ481-1508から4号車までを紹介します。
1号車(クロハ481-1029)都の最大の違いが車番です。
クハ481-1508の車番は白文字で表示されています。
対するクロハ481-1029の方は黒文字です。
北海道タイプの車両ではよく白文字で記載されていると思いますが、こちらもそれを再現したんでしょうかね?
なぜ、この車両だけ白文字なのかはよく分かりません・・・
こちらは5号車です。
車番はモハ485-1074となっており、4号車とユニットを組んでいる車両です。
そして、4号車です。
車番はモハ484-1074です。
1両ごとの紹介は終了したので、T18編成の最終的な編成は・・・
↑新潟
クハ481-1508(6号車)
モハ485-1074(5号車)
モハ484-1074(4号車)
モハ485-1082(3号車)
モハ484-1082(2号車)
クロハ481-1029(1号車)
↓長岡
と、なります。
現在新潟に所属している485系はモーターを積んだ車両のみが所属し、サハ等の付随車は所属していません。
さあ、今後この485系T18編成の行方が気になりますね。
出来れば、クハ481-1508は北海道の特急列車の礎を築いた車両ですので、保存してもらいたいです。
ありがとう485系T18編成・さよならT18編成!