今日、2月22日は猫の日らしいです。ニャン・ニャンニャン(2/22)だそうですwww
まあ、そんなのはどうでもいいんです。
私にとって2月22日は思い出深い日なのです。遡ること5年前の今日、初めて寝台特急「トワイライトエクスプレス」に乗車した日こそ今日なのです。
5年前の今頃羽越本線を北上していることでしょう・・・
そう考えると今年で廃止となってしまうトワイライトエクスプレスにもう乗車できないことが本当に悔しくて悲しいです。
今日はそんな「トワイライトエクスプレス」を支えるプロの人達を新聞記事とともに紹介したいと思います。
「トワイライト」ベッドメーク担当者の誇り ともに走った23年、万感…新しい旅へ
2/21 産経新聞
新大阪駅に隣接する広大な車両基地がある。3月のダイヤ改正で姿を消す寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪-札幌)の“ねぐら”となっているJR西日本の網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)だ。「走るホテル」とも呼ばれる豪華列車はここで旅支度を整え、再び北の大地へと向かう。23年間にわたって寝台のシーツや毛布のセットを担当し、快適な旅を支えてきたジェイアール西日本メンテック係長の田中憲一さん(46)は「高級ホテルにも負けないベッドメーキング」が誇りだ。(大竹直樹)
日本海の景色を独り占めできる大きな窓。ツインベッドにシャワールーム、応接ソファまで備えた2人用のスイートルームは、一流ホテル並みの内装で、大阪-札幌間の料金は大人1人4万6090円だ。
「スイートは特に丁寧さが要求される。お客さまにいい夢を見ていただくための努力は惜しまない」
田中さんはそう言ってシーツを広げると、しわをのばしながら手際よくベッドにかけていった。トワイライトエクスプレスはクルーが手を振って乗客を送り出すなど、細やかなサービスが特徴だが、ベッドメーキングも例外ではない。
たとえば、毛布の端は2回折り込まれている。そのまま使えば、顔を出して眠ることができ、折り目をのばせば顔まで毛布で覆われる長さに調節されている。
田中さんは「お客さまには気付いてもらえないが、気持ちよく寝てもらうための心配りです」とさりげなく語る。浴衣などのリネン類はすべて部屋の入り口に向かって折り目がくるようにそろえられている。これも「お客さまにきれいな方をみていただくため」だ。
☆ ☆
田中さんがトワイライトエクスプレスのベッドメーキングを担当したのは平成4年。「当時はすぐにスイートの作業はさせてもらえなかった」と振り返る。
作業は寝台車の1、2号車を3、4人が受け持ち、5~9号車を6人でこなす。スイートルームは熟練のベテランが担当するが、それでも30分はかかる。
今月3日、夜も明けきらぬ午前4時50分。宿直勤務で宮原支所に泊まっていた田中さんは跳び起きた。トワイライトエクスプレスが入線してきたためだ。
1日午後に札幌駅を出発した列車は、積雪のため青森県内で立ち往生し、3日午前4時20分ごろ、約15時間遅れで大阪駅に到着していた。しかし、午前11時50分には大阪駅から再び札幌駅に向けて出発する。
宮原支所を出る11時1分までに車両の整備や給水、車内の清掃などを終えなければならなかった。スタッフは急いでリネン用品を積み込むと、早朝から作業に取りかかった。乗客のファンらは、異例の車中2泊を楽しんだが「雪で列車が遅れるとJRも困るが、われわれも残業になります」。
田中さんがベッドメーキングを担当した当初は、寝台特急「日本海」や寝台急行「銀河」も走っていたが、時代は流れ、トワイライトエクスプレスだけになり、それも3月で終わる。
田中さんは「ともに歩んできた列車の廃止は、友人や彼女がいなくなるようで寂しい。引退後も体力の続く限り臨時列車などで走り続けてほしい」と話す。
四半世紀の歴史に幕を閉じるトワイライトエクスプレスの名と伝統は、平成29年春に京阪神や山陰・山陽エリアで運行を始める豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス 瑞風(みずかぜ)」に受け継がれることになった。
田中さんは万感の思いを込めて、希望を口にした。
「新しいトワイライトエクスプレスも担当したい。今以上にすばらしいベッドメーキングをします」
上についてはベッドメイキングの話について書かれていますが、確かにベッドメイキングも凄いんですが、B寝台個室を利用していた私にとっては縁遠い話なんですよね・・・
確かにベッドメイキングされていたというより、私が乗ったシングルツインでは上段がベットとなっており、その上段に布団が折り畳まれた状態で置いてあるだけです。
景色が見える下段は椅子状になっているのでベッドメイキングは施されていないんです。
だから上の記事でも「5~9号車を6人でこなす」って書かれているのです。だって置かれてるだけですから!
B寝台個室のベッドメイキングは上の写真のようになってるんですよ!
はい、折り畳まれてるだけですwww
お分かりいただけるでしょうか?これがB寝台個室のベッドメイキングなのです。
ですので、A寝台スイートなお客様とB寝台のビンボーな人とでは雲泥の差があるんですね~
さて、これだけじゃないのがトワイライトエクスプレスの凄いところなんです!
大阪駅では日常茶飯事で見られる光景ですね。
食堂車クルーの整列・列車入線時のお辞儀です。
JR東日本の北斗星やカシオペアでは行っていないことです。
私は大阪駅で初めてこの光景を目の当たりにして感激しましたね。JR西日本らしさや列車に対する敬意を表しているからこそこのようなことが出来るんだと思います。
確かにカシオペアはNREスタッフが食堂車でお見送りはしていたような気がしますが、入線時から気を使っていたという覚えはないんです。
だから、トワイライトエクスプレスは凄い!
さらに、札幌到着後、手稲の車庫に引き上げる際にも4号車のサロンカーに食堂車クルーが集結しお辞儀をしてお見送りをしていました。
NREは札幌到着後そそくさと駅に降り、乗務員控室に入っていったような気がします。
このことからみてもトワイライトエクスプレスのクルーはプロ中のプロだと思いますね。NREとトワイライトエクスプレスのクルーではどこか違うような印象を受けた覚えがあります。
NREについて少し抽象的になってしまいましたが、トワイライトエクスプレス・カシオペアを乗り比べた上で書かせて頂いております。
勿論、NREが悪いわけではないんです。確かにこの上ないサービスをしてくれる人も居ました。
けど、全体的に見てお辞儀をして入線を見届け車庫に入る際にもお見送りを欠かさないトワイライトエクスプレスの接客は本当に凄いと思います。
そして、最後ですが・・・
やはりトワイライトエクスプレスに乗務している車掌。
聞いた話によると大阪車掌区のエリートしかトワイライトエクスプレスに乗務することが許されないそうです。
大阪車掌区でトワイライトエクスプレスを担当する車掌は、JR西日本標準の制服ではなくトワイライトエクスプレス専用の制服を身に着けることが許されるのです。
そして、トワイライトエクスプレスを担当する車掌は勉強熱心であることも凄い所です。各停車駅の見どころ・ポイントをまとめ、北陸本線内では沿線の案内、JR東日本管内の駅でも詳しく調べ、この駅はこういう場所にあるこういう駅です。と言えるよう日夜勉強しているんだなということが車内アナウンスより分かります。(多少、大阪弁が入っているのが気になりましたがwww)
更には、大阪車掌区乗務員オリジナルのトワイライトエクスプレス各停車駅のスタンプがサロンカーに設置されています。
設置されている区間は大阪車掌区担当内だけなので、大阪~青森までと区間が限られているのですが、これもお客様に楽しんでもらうため大阪車掌区の気配りが見られました。
このようにプロ中のプロが集って運転されているのが今の「トワイライトエクスプレス」なのです。
だからこそ、その伝統を受け継ぐ「トワイライトエクスプレス瑞風」も同様に質の高いサービスが有るんではないかと思われます。
今のトワイライトエクスプレスの運転日も残り僅かとなりました。大阪駅で見られていた風景が見られなくなり、大阪車掌区のエリート車掌のアナウンスが聞けるのも残り僅かです。
これから初めて乗る方も、再度乗る方もプロ中のプロが集まった「トワイライトエクスプレス」最後の旅を是非満喫してください。
そして、乗れず仕舞いとなってしまった方・・・トワイライトエクスプレスはこういうプロ集団の集まりなんだということを理解して頂ければ幸いです。
「トワイライトエクスプレス」運転最終日まで残り18日!
「北斗星」「はくたか」「北越」最終運行日まで残り19日!