平成9年の東京-長野間開業以来、15年以上にわたり慣れ親しまれた「長野新幹線」という呼び名が消えるかもしれない。来年度に長野から金沢まで延伸されると長野は終点ではなくなり、正式名称の「北陸新幹線」に変わるとの見方があるためだ。(大竹直樹)
「すでに定着している長野新幹線という呼び名がなくなるのはさびしい。それに、長野は北陸ではない」
長野商工会議所の商工振興部長、徳武高久さん(55)は呼称から「長野」の地名が消えることに危機感を募らす。
昭和47年に決定された整備新幹線の建設基本計画では、東京-大阪間の全線が「北陸新幹線」。それでも徳武さんは「新幹線の名前が急に変わったら利用客も混乱する。地域のエゴで言うのではない」と話す。
長野側が提案しているのが「北陸長野新幹線」という呼称だ。長野県は「オリンピックもあり、長野は国内外で知名度がある。北陸にもメリットがある」と主張するが、延伸先となる北陸地方の自治体は、「長野を通るから名称に入れろという話ではない」(富山県)、「名実ともに北陸まで来るのだから、北陸新幹線とするのが基本だ」(石川県)と譲る気配はない。
呼称論争は平成9年の東京-長野間の開業当時からあった。「北陸に行かないのに北陸新幹線は混乱を招く」と、JR東日本が「長野新幹線」という愛称を検討。これに北陸側が反発し、妥協策として「長野行(いき)新幹線」という“案内名称”が採用されたのだ。
ところが、紛らわしいと批判され、次第に「行」の字を取った「長野新幹線」という呼び名が使われるようになり、現在に至る。
鉄道評論家の川島令三(りょうぞう)氏は「北陸長野新幹線とするのが最もかんたんな解決方法。両方の顔も立つ」と指摘する。JR東が運行を担当する東京-上越(仮称、新潟県)間を長野新幹線、JR西が担当する上越-金沢間を北陸新幹線とする案も浮上しているという。
延伸開業後の呼び名は、JR東とJR西の協議で今後決められる。JR東は「地域のご意見と、分かりやすさを総合的に考えて調整したい」としている。
再び、長野新幹線のニュースについて取り上げます。
私の考えですが、やはり東京~長野~上越間を「長野北陸新幹線」又は「長野新幹線」。
上越~金沢間を「北陸長野新幹線」か「北陸新幹線」にすることで、北陸各県と長野県が揉めずに済むのではないかと思います。
いろいろな意見がると思われますが・・・JR東西と北陸各県・長野県の双方で協議の上、ふさわしい名前をつけることを望みます。